船橋市のピアノ教室 Music Room ~ Pi Pi ~ の寺田です。
今年の2月18日に、知り合いの幼稚園の先生から連絡がありました。
「年長さんのクラスで、子供たちが歌詞を考えて同僚の先生が作曲をしているのですが、
上手くいかないところがあるので、見てくれますか？」
ということでした。
ステキ！子供たちが歌を考えるなんて、、♪
力になれればと思い、詞と楽譜を送ってもらいました。
晴れの卒園式で歌う歌でした。
園での楽しかった様子、大好きなお友達、先生のこと、お父さんお母さんへの感謝の言葉
などが素直な言葉で書かれていて、心温まる詞です。
メロディーも言葉に合わせて未完成ながら、作ってありました。
子供たちが卒園式で歌ったら、とても良いシーンになるだろうと思いました。
先生が子供たちを思う気持ちも伝わってきます。
しかし、手直ししなければならないところも目につきました。
・歌詞とメロディーがうまく合ってない箇所が何か所かある
・１～３番の歌詞の長さが違うのでサイズが合わない
・メロディーが２オクターブの音域の中で作ってあり、子供たちが歌いにくい
そして、メロディーしかないので、イントロ、伴奏、間奏、エンディングも付けて1曲に仕上げなければなりません。
卒園式で歌うので、2月27日くらいには練習に入りたいとのことで、、、
1回でOKになるわけはないので、何回かやり取りもすることになるでしょう。
大急ぎです!!
まず、1番だけ
歌詞には余り手を付けず、メロディーを元のイメージに近いように変えさせてもらいました。
それに簡易伴奏をつけてみました。
パソコンに楽譜のソフトがあるので、楽譜を書いたり、その楽譜の音を試聴したり、という事がすぐにできてとても便利です。
音と楽譜を送ってみると、
メロディーを直してほしいところが１カ所、そしてもうすこし伴奏を難しくしても大丈夫
とのお返事が来ました。
大きな変更がなく、ホッとしました。
どのくらいピアノの経験がある先生かよくわかりませんでしたが、卒園式まで時間があまりないので、それも考慮しながらアレンジに取り掛かりました。
・歌に気持ちを導くイントロのメロディ
・歌を支える美しい和音進行、ベースライン
・弾きやすい伴奏形
・心に響く間奏のメロディとハーモニー
・サビの部分の盛り上がりに合わせた伴奏形の変化
・明日に希望がつながるエンディング
……
2月22日には完成させて送りました。
イメージされている曲とかけ離れてないか、心配でした。
すると
「ステキですね！ありがとうございます。私は全くわからないので、、、
卒園式まで頑張って練習します！」
と凄く喜んでくださいました。ホッとしました。
「曲をアレンジするのは、むずかしくないの？」
と訊かれたことがあります。
うーん 同じメロディーでもアレンジャーによって全然違う曲になりますよね。
最終的にどんな曲調にしたいか、誰が演奏する曲なのか、どんな楽器が使えるのか、どれくらいのサイズ(長さ)がいいのか
本番までの練習はどれくらいできるのか、、、、
曲の目指すところが見えてくると、メロディーを引き立てる色付けをしていきます。
大変というより、楽しいです。
特に今回のような、卒園式に子供たちが歌う歌のお手伝いが出来る事は力が入ってしまいます(笑)
子供たちが一生懸命に歌う姿、歌声、、可愛すぎて泣けてきます。
ピアノ曲一つ一つも、音楽のいろいろな要素が組み立てられて出来ています。
アレンジをする事で、子供たちが弾く曲にも様々な角度から目が向けられるので、指導に大変役立っています。
幼稚園の子供達が歌の練習に入り始めたころ、新型コロナウィルスの感染拡大が勢いを増してきました。
幼稚園も3月2日から休園になってしまったそうです。
卒園式はできるけれど、休園のため歌の練習はできないので、1番だけ歌うことになったと連絡をいただきました。
それでもその先生は毎日全部通して練習をしてくださっていたと伺いました。
その後、
「卒園式では1番をしっかり子供たちが歌ってくれました
ありがとうございました！
来年もよろしくお願いします。」
と報告してくださいました。
音楽でお手伝いができたことが、私もとても嬉しかったです。
春は卒業、卒園、そして入学式と、新しい世界へワンステップ進んでいく子供たちと、その成長を感慨深く見守るご父兄の方々がたくさんいらっしゃいます。
今年は世界中が非常事態で各行事も縮小、中止などが相次いでいます。
でも私の周りにいる子供たちは少しもへこたれていません！
みんな！がんばれー
私もオンラインレッスンを勉強中だよ～
待っててね！
Music Room ~ Pi Pi ~ では無料体験レッスンを実施しております！
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