「1回だけ、ピアノを教えてもらってもいいですか？」
と１月の終わりに電話がありました。
電話をかけてきたのは、約3年前まで当ピアノ教室(船橋市)にレッスンに来てくれていた高校生のＹ君です。
声変わりしていたので、初めは誰だかわかりませんでした。
「もちろんいいよ。いつにしようか、、」
懐かしいし、また電話をくれた事がとても嬉しかったです。
Ｙ君は、船橋市立八木が谷北小学校の６年間と、船橋市立八木が谷中学校１年生の頃までピアノに通ってくれていました。いつも生き生きとしていて、妹を大事にする優しいお兄ちゃんです。
高校生になって部活と勉強を両立させて頑張っています。
電話を切った後、お母さまからメールが届きました。
突然すみません。
高校のクラスで～旅立ちの日に～を歌うことになったそうです。
6年生の時に伴奏を弾いたので、うっかり
「俺、その伴奏、弾いたことある。」
と言ったら、みんなが
「お前、ピアノ弾けんの？」 「マジで？」
と驚かれたのだそうなんです。そして伴奏者になってしまったらしく、、、(◎_◎😉
家で弾いてみたらうまく弾けないところがあり、わたしも何か変だなと思うのですが、よくわからなくて、、 そうしたらＹが
「寺田先生に1回教えてもらったら多分弾ける」
と言うので自分で電話をかけさせました。
ご迷惑とは思いますがよろしくお願いします。
教室方針；③ 保護者様と連携してお子さんの成長に関わります
そうだったのね！、、と、約束の2月5日を楽しみにしていました。
「こんばんは！」
と入ってきたＹ君は、笑顔に小さいときの面影を残しつつも、すっかり逞しい高校生なっていました。
「大きくなったねぇ」と親戚のおばさんのような言葉が思わず出てしまいました(笑)
最近の話などした後、一度弾いてもらいました。
久しぶりで緊張が伝わってきます。
音のミス、リズム違いなど数ヵ所ありましたが、驚いたのはピアノの音です。
体の成長に伴って、力強い音がレッスン室に響きました。そして、イントロや間奏などやさしく切ない部分は、姿勢は保ちながらも深い気持ちのこもった音色で弾いてくれたのです。
終盤のリズミカルに盛り上がるところは、生き生きと弾けていました。
演奏の幅が広がったようでした。ジーンとしてしまいます。
「うーん！ よかったよ」
と言うと、間違ってるのに何言ってんの？という感じでキョトンとしています。
「間違えはあるけど、こういうところはいい弾き方してたよ」
と言うと
「前に教えてもらったのを思い出しながら弾いた」
と嬉しい答えでした。
数か所のミスを直すと
「ああ そうかぁ」と素直に聞き入れて曲は徐々に良くなっていきます。
伴奏ならではの弾き方、全体の曲の捉え方などを交えつつ指導して、最後に通してもらいました。
良くなったのが実感できて満足そうなＹ君！
「これを何回も繰り返して、しっかり練習して音楽を自分のものにしてね」
「ありがとうございました!!」
みんなの前でカッコよく弾けるといいね(^^♪
がんばれ～
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