船橋市のピアノ教室 Music Room ~ Pi Pi ~ の寺田です。

習い事にピアノを選ぶのは、まだ女の子の方が多いですが、男の子も確実に増えていて、生き生き、ノリ良く、カッコよくピアノを楽しんでいます。

次の目標をロックオン!~ピアノグレード合格で成長する男の子たち
ピアノやってると良いこともあるんだ!~音楽を生き生きと楽しむ男の子たち
お正月にピアノで親戚みんなを喜ばせたМ君!~船橋市小4の男の子

先日、男の子のお母様が

「男の子がピアノを弾けるといいですよねぇ。長く続けてもらいたいです」

とおっしゃっていました。本当にそう思います。

ピアノ男子がどんどん育っていますが、
私が初めてピアノ男子の演奏に圧倒されたのは、
○○年前、高校生の時でした。

授業の中に選択科目があり、大好きな音楽♪を選びました。
高校の音楽の授業ですから、専門的な内容もありました。

「特にやりたい科目はないな。 楽そうだから、音楽でもとっておこうか、、」
というノリで選択した人(ほとんどの男子 笑笑!)には少しきつかったと思います。

1月になった時、

音楽の先生「2月に演奏の発表を全員にしてもらいます!」

生徒「えーっ! えーっ!」

音楽の先生「ソロでも何人かで合わせても、どんな楽器でも、歌でも構いません。必ず全員に、、、、」

予期せぬ予告にみんな慌てて、、、

「ソロなんてムリ!」

「一緒にやろう!」

「私も入れて~」

とざわざわ ざわざわ 相談が始まりました。

放課後はいろいろな場所から練習の音が聞こえて来るようになりました。

「楽そうだから、音楽」系の男子たちは、グループを作っても演奏できるものもなく、とんでもない歌声を響かせていました(笑)

私は友達に「ピアノを弾いて♪」と頼まれて一緒にハイドンのセレナーデをアンサンブルしました。
みんなと気持ちと音を合わせてアンサンブルする練習がとても楽しかったです。

2月の中旬から発表が始まりました。

もちろんリハーサルもなく一発勝負!
クラス中の視線を痛いほど浴びて、前で演奏するプレッシャー‼
みんな顔を上げられなくて、1~1.5メートル先の床を見ながらの演奏で(笑)、視線を跳ね返す表現なんて出来ません。

私も練習の時の楽しさを感じるどころではなく、間違えないように、友達とずれないように、、ということだけ気を付けて終わりました。

音楽の先生「じゃあ 次! М君。 М君はピアノソロね。」

一同「えーっ?」「お前 弾けんの?」「うっそー!」

М君は体育会系で、音楽のオーラは全くなくて(失礼!)、みんなを笑わす人気者!
ピアノをコツコツと練習するような性格にも見えませんでした。
楽譜も持って来ていませんでした。
М君がウケを狙ったとんでもない演奏をするのではないかと、下を向いてクスクス笑っている人もいました。

М君がピアノに座って静かに演奏を始めました。

「、、、、、、、」

シーン

「えっ⁇」

美しい!  上手い!

演奏してくれたのは、ショパンのノクターンOp.9-1

変ロ短調の冒頭の物悲しいメロディーが音楽室に流れ始め、みんな釘付け状態(◎_◎;)

いつものМ君じゃない!
顔つきも全身でピアノに向かう姿もオーラを放ち続けています。

驚き!

中間部の1オクターブのメロディーと和声の変化に富んだ伴奏表現

音楽を自分のものにして堂々とピアノを弾いていました。

ピアノの音が音楽室に響き、圧倒されるようでした。

最後の音が終わると、すごい拍手と歓声‼

「別人!!」

「すっごーい!」

「ピアノを弾けるなんて知らなかった!」

しばらくは音楽室は静まりませんでした。

私が初めて見たピアノ男子!でした。

 

ピアノ男子あるあるだと思いますが、

「ピアノ弾けるんだ」

なんていつもは言わず、感じもさせず、ひそかに音楽を楽しんでいて、
いざという時に、半端ない演奏が出来る!

なんてカッコいい‼

余談ですが、М君は一浪してナント東大に入学したのです(驚!)
その後どうしているのかは、わかりません。

 

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