船橋市のピアノ教室 Music Room ~ Pi Pi ~ の寺田です。
先日、左手の『4の指』がうまく動かなかったAちゃんのことを書かせていただきましたが、
(「あれっ できた!」〜指の運動できれいに音が出せたAちゃん(西白井・年少さん))
ご家庭でピアノを練習しても、
「弾きたいのに弾けない」
「わかっているのに指が動かない」
「なかなか 弾けない」
という事があります。
生徒さんにとっては、つらい、悲しい、投げ出したい時だと思います。
そんな時、生徒さんは
「もう、おわり~」
と諦めたり、後回しにしたり、
「だってできないんだもん!」
ご機嫌が悪くなったり、、
温かく見守ろうと思っているママも
だんだんイライラが高まって、
「それができないと、ゲームはダメ~!」
となり、あやしい雲行きに、、
これは、練習不足やヤル気の問題ではなく、神経伝達の問題がほとんどです。
幼児期の子供たちは、著しい神経発達の真っただ中にいます。
青い線の神経の発達を見ると、5歳までに神経の80%が発達しています。
生活の中の経験が神経を発達させていきます。
体の使わない部分は神経があまり発達しないので、脳からの信号が細かく伝わりません。
神経が発達すると、伝わる情報量が増えて、細かい動きも出来るようになります。
特に手と指と脳の関係ですが、
手は「第2の脳」とよばれ、神経が集中しています。
手・指を使った遊びは、たくさんの神経回路を作り、脳を活性化します。
だから脳の発達には、手や指を使う事が大きく影響すると言われるのですね。
幼児期の神経回路へ与えた刺激が、発達の素地を作り、その後の大きな神経発達に繋がっていきます。
ですから
「わかっているのに指が動かない」
という時は、どこで弾きづらさが生じているのかを見極めて、助言していきます。
弾きづらさの原因は、たくさんあります。
(音の認識、手・指の形、指使いのようなわかりやすい原因の他、手の向き、意識の向け方、拍子の感じ方、、、、)
ちょっとしたアドバイスでも、
「あっ 弾けた!」
という事はよくあります。
「弾けた」時は、神経回路がつながった時でしょう!
そして、「何回も弾きこむ」事は、この神経回路を確実に維持して次への発達に繋がっていきます。
子供だけではありません。
ピアニストの清塚信也さんも、『フィジカル的に弾けない部分というのは、脳で制御できていない場合がほとんどです。』とおっしゃっています。
ピアニストの方もコントロールに苦労することがたくさんあるのです。
神経は5歳までに80%が発達しますが、もちろんその後も発達は続きます。
神経回路は使わないと後退もしていきます。
5歳以降の発達のカギを握る幼児期の神経回路発達のチャンスを生かしてほしいと思います。
これは目には見えないピアノの副産物ですね。
素直な気持ちで、前向きにたくさんの経験をすることが大事です。
生徒さんたちが心や体に成長の種を得られるようレッスンしていきます。
pipiっ子たち~
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