船橋市のピアノ教室 Music Room ~ Pi Pi ~ の寺田です。

 

学生の時、大学祭で音楽科の学生が演奏を披露するステージイベントがありました。

「出てくれない?」

と出演依頼が来ました。

ちょうど年度末に向かって練習していたフォーレの『バルカローレ第3番』が形になりつつあったので、

軽い気持ちでOKしました。

何も気にせず当日を迎え、プログラムを見たら、

ナント!

私の出演の部は、バリバリの大学院生の2台ピアノでのコンチェルト、研究生のソロ演奏、そして声楽の教授の独唱、、、、、(~_~;;;

えーーっ やだやだやだやだ!

子供なら泣いて拒否するでしょうが、そうはいきません。

実行委員は
「ごめんごめん(笑)」
と他人事!

はーーー

どうしたらいい?って
どうしようもない(*_*;

 

ペダルを踏む足をガタガタ震わせながら、何とか弾き終わり、、

茫然自失の気持ちで帰宅しました。

 

次の日の朝、突然

私の指導教官の先生(芸大作曲科卒の男性教授)から自宅に電話がありました。

先生「昨日の演奏、聴きました。」

 

うわっ  マズい(・_・;)

 

先生「レッスンをしたいので今からすぐに私の自宅に来られますか?」

私「あっ はい」

先生「なるべく早く来て下さい」

 

頭の中は真っ白!とにかく都内の先生のお宅まで電車を乗り継いで急ぎました。

 

11時過ぎには着いたと思います。

前の日の演奏を振り返りながらレッスンが始まりました。

曲全体の捉え方から細部に至るまで、色々な角度から指導してくださいました。
楽譜には書かれていない、行間を読むような部分 テクニックに問題があって表現できてない部分、1フレーズ1フレーズずつ進むレッスンでした。

夢中でした。先生のおっしゃることを聞き逃さないように、、、、、

レッスンが終わったのは2時近かったと思います。

 

言うまでもなく、帰ってからすぐに練習を重ねました。

何回も、何回も、何日も、何日も、
レッスンを思い出して弾き続けました。

 

そして、次のレッスン日が来ました。

練習してきたことを思い出しながら自分なりに通して弾いてみました。

先生が、ずーっと深く聴いてくださっていることが感じられます。
弾き終わると、

「言われたことは全部やってみました、というところでしょうかね。
ここまで来ると、またその上を目指すんです。」

とおっしゃいました。

 

そしてレッスンは続きました。
音楽はどんどん深まっていき、終わりはありません。

 

私の心に残る忘れられないレッスン

思い出の『バルカローレ第3番』

 

私にとって畏れ多い存在の先生でした。
気軽に話しかけることもできませんでした。

今、指導する立場になってみると、生徒さんに対する気持ちの深さを実感します。

 

私も思い出に残るレッスンを目指して今週も生徒さんを迎えます。

たくさんたくさん練習して来てね♫

待ってるね!

 

船橋市のピアノ教室 Music Room ~ Pi Pi ~ では、無料体験レッスンを実施中です。

音楽を深めることで充実感を味わって欲しいと思います。
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